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「確率」を検索してしまう夜のこと
40代男性が結婚できる確率。僕もこのキーワードで、数え切れないほど検索しました。
深夜の布団の中で、スマホの明かりだけを頼りに。厳しい数字を見ては落ち込み、「でも自分は例外かもしれない」と根拠なく思い直し、別の記事を開いてはまた同じ数字にため息をつく。あの夜の無限ループには、名前をつけていいと思っています。
先に、この記事の結論を書きます。
平均の確率は、あなた個人の確率ではありません。そして婚活の確率は、宝くじと違って、行動で動かせる変数です。
この記事では、①データが示す現実、②その数字のカラクリ、③確率を実際に動かした僕の体験、の順で書きます。数字に凹みに来た人が、数字の使い方を持って帰れる記事にするつもりです。
まず「厳しい現実」から目を逸らさない
都合の悪い数字から先に見ます。ここを曖昧にするブログを僕は信用しないので、自分でも曖昧にしません。
総務省の令和2年(2020年)国勢調査によると、40代男性の未婚率は次の通りです。
| 年齢層 | 男性の未婚率 |
|---|---|
| 40〜44歳 | 約29% |
| 45〜49歳 | 約27% |
さらに、5年ごとの国勢調査を同じ世代で追いかけると、もっと重い数字が見えてきます。2015年の調査で40〜44歳だった男性の未婚率は約30%。同じ世代が45〜49歳になった2020年の未婚率は約27%です。つまり、40代前半の未婚男性のうち、その後の5年間で結婚した人は、おおむね1割弱という計算になります(平成27年・令和2年国勢調査の年齢階級別未婚率より筆者試算)。
数字だけ見れば、厳しい。これは事実です。40代未婚男性のうち、その後結婚に至る人は多数派ではありません。
僕がこの手の数字を初めて見たときの感想は、「ああ、やっぱりな」でした。妙にすんなり納得してしまった。周りを見ても、40代独身の同僚でその後結婚した人は確かに少数派だったからです。
でも、いま振り返ると、この「すんなり納得」こそが罠でした。
この統計の分母には「婚活していない人」が全員入っている
この記事で一番言いたいことを書きます。
「40代未婚男性が結婚できる確率」という統計の分母には、次の人たちがまるごと含まれています。
- そもそも結婚する意思がない人(生涯独身を自分で選んでいる人)
- 意思はあるが、何も行動していない人(41歳までの僕です)
- 「いつか自然な出会いがあれば」と待ち続けている人
- 交際相手はいるが結婚に踏み切らないだけの人
つまりあの統計が測っているのは「40代未婚男性が結婚できる確率」ではありません。正確には、「行動する人もしない人も全部混ぜたとき、結果として結婚していた人の割合」です。
あなたが深夜に知りたかったのは、そんな数字ではないはずです。知りたいのは「40代から本気で婚活した男性が結婚できる確率」のほう。この2つは、似ているようで完全に別の質問です。
「活動した人」だけの統計は、別の顔をしている
結婚相談所の業界データを見ると、印象はかなり変わります。
株式会社IBJが毎年公開している「成婚白書」は、結婚相談所で実際に活動した会員のデータを分析したものです。2024年度版によると、成婚のピークは男性30代で、40代になると成婚率は下がっていく——ここまでは一般統計と同じ傾向です。ただし、水準がまるで違います。相談所で活動した40代前半男性の成婚率は、年収帯にもよりますがおおむね3割前後。「何もしない場合は5年で1割弱」の世界と比べれば、桁の違う数字です。あわせて、40代の婚活期間は20代より数ヶ月長い傾向というデータもあります。時間はかかる。でも、届く場所にいる、ということです。
ポイントは、相談所の統計の分母が「実際にお金を払って入会し、活動した人」だということです。行動していない人が混ざっていない。だから、婚活の実力値にずっと近い数字が出ます。
僕自身の体感も、完全にこちら側でした。パーティーとアプリで消耗していた頃の「当たる気がしない」感覚と、相談所で活動を設計し直してからの手応えは、同じ人生とは思えないほど違いました。実際、僕は42歳で婚活を始めて、13ヶ月の相談所活動でプロポーズが成功し、成婚退会しています。
確率を動かす3つの変数
「行動すれば確率は変わる」だけなら、ただの精神論です。どの行動が、どの数字を、どれだけ動かしたのか。僕の18ヶ月を数字ごと分解します。
変数1:市場選び(一番大きく効く)
同じ人間でも、立つ市場によって「選ばれる確率」はまるで違います。
僕のマッチングアプリの成績は、6ヶ月でマッチ8人、会えたのは2人。月あたりに直すと、会える人数は0.3人です。一方、結婚相談所では13ヶ月で約120件申し込んで、お見合い成立15回。成立率約12%、毎月1回以上は確実に「会う」ところまで進みました。
この間、僕自身のスペックは何も変わっていません。戦う市場を変えただけで、分母と分子の関係が変わったのです。40代男性にとってアプリは「そもそも表示されない」市場で、相談所は「条件のひとつとして年齢を見た上で、人柄まで見てもらえる」市場でした。
変数2:外見の手入れ(書類選考の通過率が変わる)
お見合いが成立するかどうかは、プロフィール写真に大きく左右されます。僕はスタジオでの撮り直し、服の買い替え、スキンケアの開始で合計約10万円を外見に投資しました。申込みの通り方は、その前後で目に見えて変わりました。
これは「イケメンになった」からではありません。40代の婚活市場で見られているのは顔の造形ではなく、清潔感=自分を手入れできる人間かどうかです。手入れは才能ではなく習慣で、習慣は40代からでも作れます。確率論の言葉で言えば、外見投資は「分子を増やす」最も費用対効果の高い変数でした。
変数3:試行回数(打席に立った数)
最後は身も蓋もない話ですが、一番大事です。
申込みが通る確率が10%なら、10件で期待値1件、100件で10件です。確率そのものを上げる努力と同時に、試行回数を確保すること。僕の約120件という申込み数は、カウンセラーに「多いほうですよ」と言われる数字でしたが、この物量がなければ、いまの婚約者には出会えていませんでした。
彼女は、僕が最初に設定していた希望条件の検索には引っかからない人でした。条件を緩めて申込みの母数を増やしたからこそ、出会えた。確率は、分母を増やした人にだけ味方します。
「数字に強い人」の婚活は何が違うか
ここまでの話を、統計との付き合い方として3つにまとめます。
1. 平均値ではなく、条件付き確率を見る。「40代男性の結婚確率」ではなく「行動した40代男性の確率」。分母に、あなたと同じ行動をしていない人が大量に混ざっている数字に、あなたの未来を占う力はありません。
2. 確率は予言ではなく、現在地の測定値として使う。お見合いの成立率が低いなら、写真と申込み戦略を直す。仮交際が続かないなら、デートの中身を振り返る。数字は凹むためのものではなく、どこを直すかを教えてくれる計器です。相談所のいいところは、この「自分の数字」が全部見えることでもあります。
3. 期待値で考えて、試行を止めない。1回ごとの結果は運です。でも試行を重ねれば、結果は実力に収束します。18ヶ月やって分かった、婚活で一番確率を下げる行動は、高望みでも失敗でもなく、途中でやめることでした。
それでも数字が怖い夜のために
理屈では分かっても、深夜に検索して凹む夜は来ます。僕も何度もありました。だから最後に、統計の外側の話をします。
結婚は、確率で語れる事象であると同時に、たった1人と出会えば終わる事象です。母集団の何%が結婚できるかは、突き詰めればあなたに関係ない。あなたに必要な成功回数は、生涯でたった1回です。
約120件申し込んで、15回お見合いして、仮交際5人、真剣交際1人。打率で言えば1割にも届きません。でも、最後の1人で、結果は100%になりました。婚活の確率とは、最終的にはそういう数え方をするものだと思っています。
数字を調べる時間を、数字を動かす行動に変えてください。最初の一歩は、無料相談でも、写真の撮り直しでも、このブログの別の記事を読むことでも構いません。
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確率を見る時の注意点
統計は集団の傾向であり、個人の結果を決める数字ではありません。定義と対象を確認します。
- 成婚と結婚の定義を確認する
- 年齢・地域・調査年が自分に近いか見る
- 割合だけでなく母数を確認する
補足:数字を諦める理由ではなく、活動量と方法を決める材料として使います。

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